どうも、けいとろ(@KEN_running42k)です。
私は高校で陸上をしていた時にスランプというのを経験したことがありました。誰でも一度は経験したことがあるのでないでしょうか。
スランプって苦しいですよね
以前に高校一年生でランナーズハイのような現象を経験したことを書きました。
自分の中ではどんどん成長していてノリに乗っているような感覚がありました。しかし、その後は全く記録を伸ばすことが出来ずスランプ状態に陥りました。それでもある事がきっかけでスランプを脱出することが出来ました。
とても大切だったのは見方を変えることでした。そして、スランプから脱出できた一つのきっかけは山の神とも呼ばれている神野大地選手の記事を読んで気持ちを変えることが出来ました。
絶好調からのドン底へ
私の高校の陸上部はあまり強豪と言えるような感じではありませんでした。なのでランナーズハイになって走った一年生での15分台はかなりの好記録でした。
先生や先輩たちからもかなり期待されるようになり、自分でも自信がついていたので「このまま行けば14分台も全然夢じゃない」と思ってました。
この時から練習は質がグンッと上がりました。最初の内はほとんど練習についていくことが出来ませんでしたが、強くなるためにはこれを乗り切らないといけないという覚悟があったので一生懸命ついていこうと努力してました。
でも、段々と練習についていけてないのとタイムトライアルでも思ったようなタイムで走れない自分に呆れるようになっていきました。
スランプの原因は貧血と腰痛
練習の質が上がったことによって体がついていけず、悲鳴をあげていたんだと思います。
練習が過酷なものになればなるほどエネルギーを必要とするのでそれを補うためには食事が欠かせません。元々少食な私は食べていた食事の量と練習量の比率が合わなくなってきてどんどん疲れ果ていきました。そして貧血になったのです。
もう一つの原因は腰痛でした。当時は腰痛が起こるのは腹筋が弱すぎるという理由だと思い腹筋を主に鍛えるようにしていました。整体師の人にも見てもらっていましたが背中の筋肉が岩のように固くなってると言われました。
この二つの原因によって苦しめられることになりました。「あれ程順調だったのになぜ?」と思い悩みました。
メンタル崩壊から立ち直れた理由
この時の心境はあまり覚えてませんが一つ鮮明に覚えているのが「走りたくない。(陸上を)辞めたい」という感情でした。毎日、怒られて言い訳しての繰り返しでメンタルは崩壊寸前でした。
一度は陸上を辞めようと思ったこともありましたが頭の片隅には「もう少し速くなりたい。諦めなきゃまだ間に合うんじゃないか」という気持ちが少しでもあったので頑張ることにしました。
それでも現実は甘くはなく、気持ちはいつも空回り。陸上に対する気持ちがなくなりそうになった時、ある選手の言葉にハッとさせられ見方を変えることが出来ました。そのお陰で少しづつ調子を元に戻せるようになったのです。
神野大地選手の言葉
顧問の先生は色々な情報を教えるために雑誌などからトレーニングの仕方や競技に対する考え方についての情報を提供してくれていました。
ある時、新聞の一記事を印刷したものを貰いました。そこに載っていたのは当時箱根駅伝総合2連覇を果たした青山学院大学の主将だった神野大地選手でした。神野大地選手と言えば青山学院大学が初優勝した箱根駅伝山登りの5区で驚異的な走りをして「山の神」と呼ばれた選手です。
翌年には主将にも任命されて周囲からの注目度が増し、次はどんな走りをしてくれるのかと期待されていたと思います。しかし、その年は左右の足を疲労骨折するなどの怪我を繰り返してしまっていて、箱根駅伝出場も危ぶまれていました。それでもなんとか走れる状態まで戻して5区で区間2位になりました。
貰った資料はこの復活劇までの心境と取り組みについての記事でした。神野選手は怪我を繰り返していたことで箱根駅伝を諦めかけていたそうです。でも主将として、チームのために何が出来るのかを考えて、毎晩自由時間になるとストレッチを30分以上続けていたのです。また別の記事でもレースが終わったらすぐにストレッチやマッサージをとことんやると書いてあるのを見た事がありました。トレーニングやレース後の体のケア、リカバリーを練習と同じくらい取り組んでいたのです。
僕が高校の時にスランプから脱出出来たきっかけになった記事😌
顧問の先生が色々な資料を印刷してきて教えてくれていました。
神野大地選手は当時山の神として一番注目されてた選手でその記事を読んで見方が変わった事でスランプ脱出が出来ました。
ブログで記事書いているのでぜひ読んでください🙌 pic.twitter.com/9vbtFT8Eyj— けーたろ@ゆるラン (@KEN_running42k) June 30, 2020
これを読んでから私の考え方は大きく変わりました。速くなりたい、成長したいというよりもまず『元に(走れる状態に)戻そう』と思いました。
視点が変わった事で良くなったこと
私の高校では練習後にみんなでストレッチをする時間がありました。見方が変わる前まではこの時間以外に体のケアをすることはありませんでした。
とにかく強くなりたいと思っていて、強くなるためには「筋力トレーニングや練習の質」が重要だと思い続けていましたが、スランプになって神野選手の言葉でその考えが変わって「体のケアの重要性」を認識するようになりました。
また、自分のことをよく理解することもすごく大切だと気付かされました。練習をやればやっただけ強くなるとか苦しいことを耐えれば耐えるほど強くなるという訳ではないことが分かるようになりました。
怪我やスランプになると焦ってしまうと思いますが、冷静になって気持ちを楽にすることが良いと思います。
スランプが教えてくれたこと
今回は私のスランプからの脱出劇について書きました。あの頃は何をしても上手くいかず模索しつつ耐えることしか出来ていなかったと思います。
本当に苦しい時期でした
でもちょっと考え方をずらしてみるだけでこんなにも変わるのかと思わされました。よい経験になったと思います。学べたことを簡単にまとめるとこんな感じです。
- 体のケア、リカバリーはとっても重要!
- やればやるだけ強くなる訳ではない(体のケアは損はないかな?)
- 自分の体のことをよく知ることが大切。
- 焦らず冷静に考えてみること。
- スランプから復帰した人の経験を参考にする(思いもしない発見があるかも!?)
私のこのスランプはオーバートレーニングが原因だったのかなと思っています。後は体のケアについて気を配っていなかったからでしょう。もっと早く気づけたらと思っていますが自分の限界を知れたよい機会だったようにも感じました。
陸上に限らずどのスポーツでも言えると思いますが少しでもスランプだったり壁にぶつかってしまっている人たちの励みになればと思います。
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