どうも、けいとろ(@KEN_running42k)です。
マラソンを走る時には水分補給とエネルギー補給は欠かせません。前日などに炭水化物を多く摂取したり、レース中にも水分補給やエネルギー補給をする人は多いと思います。
トップランナーの多くがレース中に栄養補給をしていますが、その時に注目されたドリンクがありました。それが『MAURTEN(モルテン)』です。
モルテンは世界のエリートアスリートが愛用しています。マラソン2時間切りを達成した「Ineos 1:59 Challenge」や「ベルリンマラソン2018」でマラソン世界記録を打ち立てたエリウド・キプチョゲ選手も使っていました。
Find of one Eliud’s signed bottles along the course tomorrow and win a Maurten prize! Send us a picture to win. @MaurtenOfficial #berlin42 pic.twitter.com/bo7LxDK08c
— NN Running Team (@NNRunningTeam) September 15, 2018
キプチョゲ選手が使っているのを見てから私も気になってはいましたが、マラソンに出る機会がなかったこととあまり出回っていないようだったのでスルーしてました。ところがスポーツショップで見つけてしまいモルテンってどんなにすごいのか気になってしまったので調べてみました!
MAURTENドリンクのマラソンでの効果
モルテンドリンクはスポーツドリンクの弱点となっている3つの条件をクリアしようとして開発されたもののようです。
- 炭水化物が少ない
- 胃での炭水化物の消化が遅い
- 糖により口腔内破壊されてしまう
かなり難しそうな条件ですね
モルテンはこの条件すべてをクリアさせたことによってトップアスリートに愛されるドリンクになったのだと思います。
ではモルテンが普通のスポーツドリンクとどのように異なっているのかを比較してみましょう。
炭水化物は約3倍
走るためにはエネルギーとなる炭水化物を多く必要とします。普通のスポーツドリンクの一つの弱点でもあるのがこの炭水化物が少ないということです。
モルテンは普通のスポーツドリンクの約3倍の炭水化物量が入っています(モルテンの「ドリンクミックス320」と比較)。
でも、炭水化物って消化が遅くて一度にエネルギー変換できる量って決まってるんじゃないの?
確かに3倍もの炭水化物を摂取しても消化が遅いとエネルギーになりませんね。。ところがモルテンは特殊な技術を使って速攻エネルギーに変えてしまうのです!
ハイドロゲル技術で速攻エネルギー変換
炭水化物は胃の中で約3時間くらいはとどまってしまうようです。そして、炭水化物をたくさん摂取したとしても一度にエネルギー変換できる量が決まっていて胃が炭水化物を消化できる許容量にも限界があります。この限界量を超えてしまうと胃もたれや消化不良などを起こしてしまいます。
じゃあモルテン飲んでも意味ないのか
モルテンに含まれている炭水化物の量は通常であれば胃に溜まってしまい、エネルギーに変えるのに数時間かかってしまいます。
しかし、モルテンは「ハイドロゲル技術」を使うことによって数時間かかる所を約17分でエネルギーに変えてしまうのです。
モルテンのハイドロゲルとは、飲むときには液体ですが体内に取り込んで胃に行き届いた時に、胃酸によって炭水化物がカプセル化されて消化されずに腸で吸収されるので速やかに筋肉にエネルギーを届けられるというもの。炭水化物がカプセル化してしまっているせいで胃が騙されて、炭水化物だと認識できなくなってしまうのです。
でも不思議な現象すぎてなんかちょっと危なそうじゃない?大丈夫なの?
そこなんですが実は、、、。意外だったのですが天然成分でしか作られていないのです!モルテンは2種類の天然成分を組み合わせてハイドロゲルを作り出しています。
- アルギン酸塩 ⇒ 褐藻類(昆布やわかめなど)の細胞壁から抽出
- ペクチン ⇒ 柑橘類やリンゴの果皮などから抽出
これによって体への悪影響はないみたいです。ちょっと安心しましたが凄すぎてまだ疑っちゃいますね(笑)
天然成分で口当たり良い
普通のスポーツドリンクの三つ目の弱点が糖による口腔内破壊の危険です。糖によって虫歯などになる原因になってしまうのです。
モルテンはこうした点も考慮に入れて作られていて、虫歯や歯槽膿漏などの原因になりにくいようです。また、胃や歯への影響も考えて酸性のものを使っていません。
体に優しいというのもすごく大切な要素ですよね!
そして、着色料や防腐剤も不使用!ここまでも体への配慮がされてるのはすごいですね。
モルテンは飲み方や使い方がすごく重要
モルテンは飲み方や使い方次第で効果がなくなってしまったりすることもあるようです。特殊な技術を使っているために注意点は確かにありそうですよね。
モルテンドリンクの飲み方
モルテンには「DRINK MIX160」と「DRINK MIX320」という2種類の粉があります。
DRINK MIX160
DRINK MIX320
飲むときは500mlの水に溶かすように書いてあります。これは必ず守らないといけないようです。ドリンクミックス320はドリンクミックス160の倍だから1Lでも大丈夫だと思ってしまいますが、ハイドロゲルに必要な成分が足りなくなってしまうので意味がなくなってしまうみたいです。
また、水以外のものと混ぜるのも効果がなくなってしまうので注意ですね。
モルテンドリンクの使い方
モルテンドリンクの使うタイミングとしてはレース前日の夕方頃からレースの1~2時間前までに少しずつ飲むのが理想みたいです。
公式ページを見ると分かりますが、一例としてフルマラソンの場合だとドリンクミックス320を2袋、ハーフマラソンの場合だとドリンクミックス160を2袋かドリンクミックス320を1袋がいいみたいです。(次の「モルテンジェルの使い方」のところにある図をご覧ください。)
エリートランナーはレース中の給水にも使っているようです。すぐにエネルギーになるんだったら使わざるを得ないですもんね。
レース終了後もリカバリーとしてドリンクミックス160を1袋飲むと完璧です。
モルテンジェルの使い方
モルテンはドリンクの他にジェルタイプ「GEL100」があります。
GEL100
フルマラソンのレースになるとこのジェルを使うことになると思いますが、ジェルの活用法として推奨されていたのが「6kmごとに1つ」摂取すること。
いやいやでもGEL100をフルで使うとしたら6個だからかなりの出費じゃん。ちょっと使えそうにないかなぁ。
確かにこのGEL100ちょっとお高いんですよね。1袋920円なので6個で5000円以上だしそんなに持って走りたくないですね。
でも公式のページを見てほっとしました。レース時は20km以降に10kmごとでGEL100を1つでいいみたいです(ゴールタイム3時間の人の場合)。
公式ページにある使用参考例
モルテンジェルにはもう一つ「GEL100 CAF100」というカフェイン配合のタイプもあります。1袋でドリップコーヒー1杯分のカフェイン量が入っています。カフェインは注意力や集中力に効くのでレース後半で摂るといいかもしれません。
GEL100 CAF100
秘密のドリンク?アンオフィシャル製!
一時期、契約していない選手がモルテンのブランド名を隠して使っているということが話題になりました。ロゴがない無地のパッケージになっています。
一般でも購入が可能になっていて、ライバルに差をつけるためや周りから何を飲んでいるのか分からないようにしたい人にはオススメですよ!
まとめ:モルテンはやっぱりすごい!特殊ドリンク!
モルテンドリンクがいかにすごいものであるかが調べてよく分かりました。情報をまとめると以下のようになりました。
- 炭水化物が普通のスポドリの約3倍
- ハイドロゲル技術によって約17分でエネルギーに
- 天然成分のみで作られているので体に優しい
- ドリンクはレース前日からレース1~2時間前に飲み干す
- ジェルは20km以降に10km毎摂取が理想
- 他のサプリとの併用は避ける(特にクエン酸)
何となく分かってはいましたが、お値段が高いのでちょっと手を出しにくいんですよね。私は記録を主に狙っているランナーではないのでどうかなぁと思ってしまいますが、楽しく体のことも考えて走るのだとしてもモルテンはありかもしれないですね!
まだモルテンを飲んだことがありませんが、今後はレースのお供として使ってみての感想やレビューをしていこうと思います。それまでお楽しみに!
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