ランニングで挫折を経験したことはありますか?初心者ランナーだときつすぎるあまり続けられなかったり、記録を狙っているランナーだと練習をいくら頑張ってもタイムが伸びなかったりすると挫折しそうになったりすると思います。
僕は現役で陸上をしていた時に何度も挫折しそうになったことがありました。
これから話す内容は私が中学生の陸上部時代に挫折を経験した話です。だんだんとタイムも伸びてきたときに骨折という大きな怪我をしてしまいました。運動が出来る状態に戻っても焦りから頑張り過ぎて怪我をしてしまったりと辛い時期がありました。
挫折を今経験していたり、怪我からどのようにリハビリをして行けば良いのか分からないランナーや学生たちの人たちの力になればと思います。
大怪我から挫折して学んだこと
中学一年の冬休みのことです。中学に上がって陸上部に入ってから半年が経ち、少しずつ成長してきているのが感じられるようになってきた頃でした。たまには遠くに遊びに行こうということでスキーに行きました。
すごく楽しかったのですが。。
初めてのスキーで滑れるようになると楽しかったのですが最後の一滑りをしていた時。転倒してしまい身動きが取れない状態になりました。「ズルっ」と転んでしまい「ボキッ」となってしまったんです。
とにかく痛すぎるし動けませんでした。骨折していたんです。
自分の足の感覚を失っているような感じでめちゃくちゃ痛かったです。
レスキューの人が来てくれてスノーモービルのようなので運んでくれましたが、凸凹してる雪の衝撃と周りの人の視線がすごく痛かったのを覚えています。
すぐに仮の当て木みたいので応急処置をしてもらい家に帰りましたが車の揺れでさえすごく痛かったです。冷静になってきた頃に陸上はどうしようと考えるようになっていきました。
陸上を好きになったきっかけ
当時の私は中学の陸上部の中ではそんなに速い方ではなく、1年次は1500mで5分20秒、100mで14秒台で走っていました。
私は元々勝気な性格ではないので速いタイムを出すとか1位を取ってやるということは考えることがありませんでしたが、陸上部に入るとタイムを正確に取るし仲間たちと練習をすることになるので学校内で一番取れたらいいなくらいに思っていました。
校内で一番取れればいいと思って頑張ってました。
でも陸上に火をつけられることになります。駅伝で優勝をしたんです!
駅伝は3チーム組んで出ていましたがメンバーに選ばれることも無く、補欠にも選ばれませんでした。応援に回ることになりました。先輩たちが速いことは知っていました、まさか市の駅伝大会で優勝するとは思いませんでした。
失礼なんですが、これが本音です。
その時の瞬間が目に焼き付き「この中学の一番速いチームに入って走ってみたい」と思うようになりました。
そして、話を戻しますがそんな時に骨折という大怪我をしました。絶望でした。今まで通りに走れるようになるのかという不安な気持ちになっていました。
何とか安静にし続けてようやくギプスが取れたのは約2ヵ月経ったくらいでした。足はやせ細り筋肉はなくなっていたので、ギプスからの開放感と元に戻るのかという気持ちが交差していました。
前のように走れるようになるには何年もかかりようだなと感じていました。
リハビリを繰り返して歩けるようになってきた頃に陸上部に復帰しました。補強などの筋トレをするところから始めて徐々に足も使うようなトレーニングをしていきました。
しかし、出来るだけ早く元の体に戻したいと思って頑張り過ぎてしまい痛みが出るようになってしまいました。
屈辱の嵐
痛みが出てからは補強・筋トレ三昧の日々。走れなくて筋トレばっかりですごく辛かったですね。
みんなが頑張っているのを見ながらトレーニングをしていると自分も頑張らなきゃと思いましたが、一緒に練習が出来ずどんどん差が広がってしまっているように感じました。
それでも同じ失敗はしたくないと思ったで焦らず完全に走れる状態になるまで筋トレを続けました。本格的な練習が出来るようになったのは2年の夏休みに入るちょっと前くらいからだったと思います。
完治するまで半年くらいかかっちゃいました。
大体夏休み頃から駅伝に向けた練習が始まっていき選考も兼ねた練習が多くなってきます。間に合うとは思っていませんでしたが必死にみんなに食らいつき頑張って練習をしました。
そして、まさかの出来事が起きます。駅伝のAチーム(一番速いチーム)のメンバーに選ばれることになります。
焦らない、一生懸命が一番大事
走れるようになっても歩く速度と同じようなジョギングなどを繰り返して本格的な練習には少しずつ混ざって練習をしていました。
あまり覚えていませんが夏休みに入る前にはついていくのにやっとですがみんなと同じ練習が出来ていたと思います。
夏休みは駅伝練習もプラスされて一日の走行距離も増えるし、練習の強度も高くなっていきます。最初は全くついていけませんでしたがどんどん成長している感覚が分かるようになっていきました。
その時、練習と同じくらい頑張っていたのがストレッチです。中学の部活だとあまり体のケアを考えたりすることは少ないと思います。
中学だと完全休養日があったりして足を休めたりするのが普通って感じしますね。
一生懸命に練習と真剣にストレッチを行うようになりました。そして、あっという間に先輩たちに食らいつけるところまで持っていくことが出来ました。その結果、駅伝のメンバー選考を勝ち抜き、一番速いAチームに選ばれて市の駅伝大会二連覇をすることが出来ました。
ほとんどは先輩たちのお陰です。
これが中学2年時の話で3年時の駅伝でも波乱の展開がありました。それについてはまたの機会のお楽しみに!
挫折は大きく成長できるチャンスかも!
私は中学生の時は優勝メンバーで走れただけで本当に嬉しかったのですが、こうして思い返すと色々なことが学べていたんだなと感じました。
- 諦めなかったこと
- 焦らないこと
- 体のケアの大切さ
- 一生懸命やること
挫折はときに良い学ぶ機会になることがあるかもしれません。でも、不安や落胆によってそのように考えることが難しいこともあります。そんな時は考え過ぎないことが大切なような気がしました。
私が前のように走れるか不安になっていた時に「意地でも走ってやる」とか「駅伝のAチームに入るんだ」とか現状に必要以上のことを考えていたら、もっと酷い目に遭っていたかもしれないし陸上をやめて走るのが嫌いになっていたかもしれません。
挫折した時に大切なのは『現状を理解して一生懸命行うこと』だと思っています。すごく苦しい期間になるとは思いますが、抜け出せた時の喜びは大きいです。
挫折してしまったなら成長するチャンスだと冷静な考え方をするとうまくいくと思います。
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